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北九州Shangri-La

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2006年 03月 09日

不思議体験3

忘れた頃にやってくる、不思議体験談。まだまだ続きますよ~。
今回は以前予告していた、「出るべくして出た!」体験談をお送りします。(^^)



今から5・6年前、仕事の研修のため、K県のK市にある国民宿舎に宿泊しました。
実はこの国民宿舎が研修会の会場で、1泊2日の日程になっていたのですが、自分
だけ遠方からの参加になるため、1人だけ前泊したのです。

その日、K駅からタクシーに乗って宿舎入りしましたが、外見は別段変わった
様子もなく(あたりまえですが・・)、少し古さを感じるな、という程度でした。
チェックインを済ませ、係りの案内で部屋に入った瞬間、もの凄くいやな感じが
しました。もちろん部屋が狭いとか古臭いとかそんな感覚じゃなく、はっきりと
「怖い」という感覚でした。

これが所謂「霊感」ってやつなんでしょうか・・。とにかく、その部屋の異様な
雰囲気を察知し、もの凄い恐怖感覚に囚われたのです。とはいえ怖がっていても
始まらないので、とにかく風呂に入ろうと思い、1階にある大浴場に行きました。
通路を歩きながら外を見ると、すぐそこが砂浜になっていて、きれいな松並木が
あり、風光明媚なところではありました。

風呂に入り、2階にある自室に戻るため階段を上っていると、踊場に「この階段
から屋上に出られます。屋上からの眺めは絶景です」というような貼紙があり
ましたので、夕涼みがてら行ってみました・・。

ところが、屋上に出た瞬間、体がガタガタ震えるのです。いえ、けっして寒い
訳ではありません。体はあったまっているし、気候的にはとても爽やかなんです。
でも震えが止まらないんです。眼下には先ほどの砂浜と松並木が広がっていて、
とてもいい景色なんですが、この震えの原因はもしかして・・、と考え、さっさ
と屋上を後にしました。

レストランで食事を済ませ部屋に帰ると、10畳程度の広さが妙に広く感じます。
布団も敷かれていて、後は寛いで寝るだけ・・。この日は何としても確実に爆睡
しようと思い、ビールを買い込んで、ほとんどガブ飲み状態でした。

夜遅くなり、酔っ払ったこともあり、そろそろ眠気がしてきました。よし、今が
チャンスとばかりさっさと布団に入りました。ところが・・、なかなか眠れない
のです。酔っているので、普通ならすぐに爆睡してしまうのですが、さすがに
恐怖心のためか、なかなか眠れないのです。

布団に入って2時間近く経ったでしょうか、少しウトウトしてきました・・。
その瞬間です。「イヒヒヒヒ・・」文字で書くとこんな感じでしょうか、何とも
不気味な、憎悪に満ちたような笑い声が・・、外からじゃありません、枕元で
聞こえたのです。その瞬間、金縛りに遭いました。全く身動きすることが出来ま
せん。

実は私は金縛りに遭うことはしょっちゅうで、普段であれば、「何かいるのかな」
と思いながら目を開けるのですが、この時は目を開けることはできませんでした。
そして枕元に異様な雰囲気を感じながら、金縛りが収まるのを待ちました。その
うち金縛りも収まったので、「うわー!」という大声をだしながら飛び起きると、
急いで部屋の照明をつけました。

もちろん、そこには何人もおらず、シーンと静まり返っているだけでした・・。
その後照明をつけっぱなしにし、布団にくるまった状態で朝がくるのを待ちました。

・・・・・・・。

この話を知人にしたところ、「ここK市は昔から、ある鉱山があったところで奴隷
を強制労働させていたのではないかな。そして、脱走しようとした者をその松林で
打ち首にしたんじゃないかな。その霊じゃないの?」と言っていました。あながち
あり得ない話ではないだけに、今でも思い出すと怖くなります。

あの笑い声、普通の人の声とは思えませんでしたから・・。

私が不思議な体験をする時は、ほとんどが不意打ちのパターンなんですが、今回の
ような「やっぱり」パターンはそう多くありません。しかし、私が初めてこういう
体験をしたのは、実は「やっぱり」パターンでした。次回はこの初体験の話です。
・・「まだ続くのかー!」って言わないでね・・。(^^)

by wanwanmaru | 2006-03-09 21:36 | 怖い話し


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